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試行錯誤は大変だけど、ときには楽しいし役に立つ

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Jetsonと私

 最近、Jetsonを触っています。

 Jetsonというのは、平たくいうと、NVIDIAの提供するAIに特化した小型PCです。ラズパイ知っている人だと、AIに強いラズパイっていうとしっくりくるかもしれませんね。

 Seeedさんから提供いただいた「reComputer J4012」というキットを使っています。ケースなどいけているのでおすすめです。

 最近このブログを読み始めた人は、知らないかもしれませんが、実は私が初めて書いた商業誌は、Jetsonの入門書だったりします。Jetsonファミリーの初代のJetson Nanoについて書いた、「Jetson Nano 超入門」という書籍です。

Jetsonでの試行錯誤

 Jetson、最初からCUDAも入っていて、簡単にAIを動かせそう!という気がするのですが、実はJetPackというOS含んだパッケージソフトにクセがあったり、X86系でなくArm系のCPUということで、いろいろとハマりどころがあったりします。

 Jetson Nanoの初期も結構色々ハマって苦労しました。その苦労をもとに書かれたのが「Jetson Nano 超入門」だったりします。こういう情報は、しばらくすると、私のような変わり者がハマりどころをネットで解説したり、本を書いたりするので、しばらく待って、そういう情報を参考にすればハマらずにすみます。AIがそれらを学習したら、AIが分かりやすい解説もしてくれるでしょう。

 Jetsonに限らず、新しいデバイスなど全般に言えることですね。ただ、この試行錯誤の経験というのは、結構貴重だったりします。最近のJetsonでも、結構ハマりどころは似ていたりしますし、過去に一回ハマってメモとかを残していると、すぐに気付けたりするんですよね(もちろん気づかないときもありますが)。

 ただ、まだ情報が出回ってないときの試行錯誤は、とにかく時間もかかりますし、大変なんですよね。解決できるかも分からないので不安もあります。でも、そういうのが自分は楽しかったりもします。このワクワク感は、情報がすぐ得られる状況だとなかなか得られないものだと思います。

 こういう試行錯誤は、効率が悪いので嫌う人もいるかもしれませんが、試行錯誤を楽しめるほど、その対象(今回だとJetson)に興味を持てるのだったら、試行錯誤を楽しんでみるというのは、一つの選択肢かなと思います。

 場合によっては、その経験をもとに本を書いたり、色々なイベントに参加したりできることもありますしね。

まとめ

 試行錯誤って、コスパは悪いけど、いいこともあるよ。みたいな話をとりとめもなく書いてみました。

 効率だけを求めたら、AIが学習してくれるのを待つのが一番ですが、こういう試行錯誤の経験みたいなものって、コスパが悪い分、意外に貴重なものなのじゃないかなと思ったりします。人をまきこんでお祭り的にワイワイやると楽しかったりもしますしね。

 というわけで試行錯誤のススメでした。

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